『ダウンレンジ』

洋画

最近はもう2時間を超えるような映画は疲れちゃうわけで、スタートしてから「あっ、作品の流れに乗ったな、自分」って感じるまでが長いと…ねぇ。

そんな中で観始めたこの作品。

始まってすぐ「A RYUHEI KITAMURA FILM」…えっ、知らなかった。

あの『VERSUS-ヴァーサス-』やら『あずみ』やらの北村龍平監督作品だったんだ!

Netflixさんという、自分の趣味嗜好を完全に理解しているアメリカの友達から薦められただけだったんで、全然知らなかった。

そんな感じで始まってたったの30秒後…バン!車のタイヤがパンクした。

わわわわ、わわわわ、急停車。

この時点で完全に流れに乗った。

主人公たちのどうでもいい会話やバックボーンや状況説明なんか一切なしで、バン!なんとも清々しいオープニング。

で、バン!が実はパンクしゃなくて狙撃のバン!だった…という、何故?誰が?何処から?と主人公たちもこっちも???の荒野のど真ん中に放り出される。

動けば狙撃、容赦ない狙撃、正確無比な狙撃。

姑息な手も正当な手も何にも通じない。

ただただ、スナイパーに狙われているという恐怖。

このスナイパーの変態性が途中からよーくわかってくるけれど、???が解消されない。

このワンシチュエーションで最後まで緊張感を持たせる90分間の中に疲れなんて一切ない。

北村監督作品の醍醐味は、拳と拳や刀と刀が直にぶつかり合う接近戦だとばかり思ってた。

それが、こんなに嫌ーなソーシャルディスタンスをとるなんて、時代だねぇ。

この手の映画に必ずやって来るカタルシスの爆発も最高だし、それを超えるラストのオチなんて、そう来たか!やられた!と心がニヤリとした瞬間だった。

そして、友達をまた信じてみようと思った瞬間でもあった。

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