『子供はわかってあげない』

邦画

萌歌ちゃんが丸い。

似顔絵を描くとしたら顔の輪郭がコンパスでくるっと描けるくらい丸い。

つまり、丸可愛い。

アニメおたくの水泳部で鼻歌が超上手い。

つまり「萌歌」という名前を体現する主人公・美波は、彼女以外考えられないキャスティングなわけです。

書道部のもじくんという、アニメ仲間に偶然出会い、2人の青春はスタートしていくのですが、生き別れた実の父が宗教の教祖だったという事実が浮上し、これは不穏な方向に展開していくのかと思ったら、指先から変な粉を出したり座禅して浮かんだりすることはなく、初めて会った娘にドギマギするというお父さん教祖がかなり可愛らしく、青春映画と親子ドラマが融合しためちゃめちゃ素敵な作品に仕上がっています。

それはそうと、この映画を観ていると、自分の「青春」というものはいったいどこに転がっていたのだろう?と首を傾げてしまう。

部活に真剣になることもなく、変わった大人と話をすることもなく、親に内緒で外泊することもなく、丸可愛い子に出会うこともない…。

どう考えてもつまらない、青じゃない灰色の「灰春時代」だった。

いやー、こじらせてるなー自分。

もう取り戻せない青春は、こんな青春映画を観続けて、頭を痺れさすしかない。

よし、とりあえず「魔法左官少女バッファローKOTEKO」のDVDボックスを買いに行こう。

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