『狂武蔵』

邦画

最初に言っておくけれど、坂口拓さんリスペクトしてますからね。

さてと…。

前々から気になっていた作品だし、拓さんなので、期待度MAXで観ようと思っていた矢先、レビューを見てしまった。

そこには、ここには書きたくないような辛辣なお言葉の数々…。

そんなにか…そんなにも…か。

これはMyフィルターを厚くして観ないといけない代物なのか…と。

ま、そんなことは置いといて、鑑賞スタート。

山﨑賢人!

なんだ?『キングダム』の続編なのか?

トォー!

こ…こども…。

とてもいいスタート。

斬る斬る斬る斬る胴斬る足斬る手斬る頭ゴツッ。斬る斬る斬る頭ゴツッ。胴斬る胴斬る胴斬る。頭ゴツッ。水飲む。斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る。頭ゴツッ。斬る斬る斬る斬る斬る。刀投げる。足斬る足斬る胴斬る。頭ゴツッ。水飲む。独り言。斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る。

…みたいな77分ワンカットの斬る斬るてんこ盛り。

こりゃ疲れる。

拓さんも疲れる。

こっちも疲れる。

だから辛辣なお言葉たちなのか…と納得。

しかし、こうも斬る斬るを続けられると、違う楽しみ方が生まれてくる。

斬られた人たちが画面の端にみんな消えていく。

画面の中で斬られてその場で倒れそうになった人を近くの人が画面の外に追いやる。

斬られた人が建て物の影までササッと走って行って倒れる。

さっき斬られた人がまた斬られている。

そんな、ワンカットの中で400人を斬るという無茶な設定を、何十人かの斬られ役の人たちだけで回すというアイデア勝負。

武蔵の本勝負よりも面白い。

個人的に一番好きなのは、頭ゴツッ役の人が明らかに脳天を叩かれてもいいカツラを装着しているところ。

この役、やりたかった。

あと、胴まる出しで刀を上段に構えて走ってくる人たち。

そりゃ斬られるわなぁ。

そんなオモシロ人たちを斬りに斬らなきゃいけない拓さんが、疲れてきてからの戦い方がまた面白い。

刀をグルグル回しだす。

二刀流かと思わせて一振り捨てる。

斬った人をたまに蹴る。

斬るのに飽きてきた感があるのか、ちょっと笑ったりする。

雨は降る。

雷は鳴る。

くさり鎌は活躍しない。

日はかげる。

BGMは色々なジャンル。

女の子には気づかない。

拓さん、素敵すぎます。

撮影から公開まで9年も眠らされていた本作が、日の目を見る日が来て本当に良かった…いや、眠り続けた方が良かったのか…いやいや…いや…。

とにかく、何か言うなら観てからにしなさい。

でないと、頭ゴツッです。

最後に言っておくけれど、坂口拓さんリスペクトしてますからね。

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