『ライトハウス』

洋画

「孤島の灯台にきたないおっさんと2人で4週間過ごせたら100万円」みたいな企画ならまだしも…いやいや、まだしもじゃないよ。

ヤだよ。

こっちは新人だからやり方も事情もよくわかってないのに、ひげもじゃで威圧的で自分じゃ何もせずに目がヤバいおっさん。

今の時代なら間違いなく一発退場を喰らうおっさんだけど、1890年代じゃあどうにもなんない。

しかもこのおっさんがウィレム・デフォーって…キリストやエリアス軍曹の頃なら良かったけど、今回はあの顔が持つ狂気を前面に押し出してきたから、たまったもんじゃない。

そんな灯台守のもう一人がロバート・パティンソン。

『トワイライト』で魅せられたエドワードの「美」が、ひげで隠れてる。

でも目が「美」。

ただ、おっさんのせいで闇落ちする目に…。

光がグルグル回ってるとこに入るなって脅されるし、カモメは静かに威嚇してくるし、外にロープで吊るされるし、生き地獄、「地獄の灯台」とタイトルを変えてもいいくらい。

途中でヴァンパイアにでも変身出来ればよかったかもしれないけど、おっさんの方が先輩だった…。

じゃあ、アメコミヒーローにでも変身すればよかったと思ったら、これもあっちが先輩だった…。

グライダーに乗って灯台の周りをグルグル飛ばれたらたまったもんじゃない。

どうしてもおっさんには勝てない。

美女と過ごす4週間は一瞬、おっさんと過ごす4週間は一生。

100万じゃ、心のトラウマは治せないなぁ。

そんな悲劇的4週間をより息苦しくさせるモノクロ映像。

更にスクリーンはほぼ真四角のスタンダードサイズ。

もうどうやってもパティンソンもこっちも閉じ込める気満々の「A24」。

『ヘレディタリー/継承』やら『ミッドサマー』やらをブン投げてくるスタジオだけあるよね。

もう、灯台見たくない…。

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